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パラモーターってなに?What's Paramortor?

パラモーターとは?

パラモーター(モーターパラグライダー・通称モーパラ)は、1980年代に日本に紹介されたスカイスポーツです。
パラグライダーにプロペラ付きエンジンを組み合わせ、推力を使って空へと飛び立ちます。
エクストリームスポーツに分類されることもありますが、楽しみ方はパイロットによりそれぞれで、一般的には山から飛ぶパラグライダーと同じように、景色を楽しみながらゆっくり飛行し、ふんわりと着陸します。
最盛期は、あのカラオケ機器で有名な「第一興商」から国産の装備が販売されていたほど人気がありました。
ただ、時代とともに娯楽が多様化したこともあり、ピーク時に比べると愛好者の数は減っています。
それでも、装備一式を車に積んで移動できる手軽さや、一番安価に空を飛べるコスパの良さから、今もなお根強いファンが多いスポーツです。
飛び立つまでは自分の足で短い助走が必要ですが、一度キャノピー(翼)が浮かんでしまえば、操作は軽いハンドル操作のみ。
そのため、定年を機に始める方も多く、体力や筋力に自信がなくても楽しめるのが大きな魅力です。

パラモーターはプロペラの推力があるため、平地から飛び立つことができ、専用の飛行場や格納施設・維持費が不要なため、手軽なスカイスポーツとして根強い人気があります。

フライトエリアは主に河川敷や海岸

パラモーターは、背中に背負ったエンジンとプロペラの力で空へ飛び立つスポーツです。
プロペラの音が出るため、フライトエリア(離着陸する場所)は、周囲に民家が少ない場所に設けられています。
日本はアメリカなどに比べ、人が住んでいない広い土地が少ないため、多くは河川敷や海岸といった水辺でのフライトになります。
三重パラモーター倶楽部のフライトエリアも、津市の雲出川 河川敷にあります。

パラモーターは「航空機」とはみなされていないため「航空法」の適用を受けませんが、地域の取り決めによって「飛んではいけない場所」や、「飛んでいい時間帯」が決められていることがほとんど。
現状は「飛行制限のある空域」や「小型無人機等飛行禁止法」などの最低限の法律を守れば、飛行範囲や高度の明確な制限はありませんが、各自がエリアのローカルルールとマナーを守って、安全にフライトすることを心がけましょう。

サーマル(上昇気流)を必要としないパラモーターは、多くのエリアが河川敷や海岸にあります。

必要な装備

◎キャノピー(グライダー)

一見するとパラシュートのようにも見えるキャノピーですが、実は「滑空する翼」です。
前面にあるインテーク(空気の入口)から風が入り込むことで、翼の形にふくらみ、揚力を得て空を飛びます。
近年は技術が大きく進歩し、キャノピーの安定性やフライト性能は格段に向上しました。
各メーカーが販売するキャノピーは、厳しいテストを受けたうえで「クラス分け」されており、用途やスキルに応じて選択できます。
たとえば、初心者向けのモデルは、万が一操作を間違えても安定して回復できるよう設計されており、揚力も高め。
一方、上級者向けのモデルは、風の影響を受けにくく、操縦の反応もダイレクトで、よりアクティブな飛行が可能になります。
キャノピーは空を飛ぶための重要な装備。
紫外線や地面との摩擦などで少しずつ劣化していくため、見た目がきれいでも定期的に状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスすることが大切です。

キャノピー(グライダー)は、いくつもの試験結果によって認定クラス分けされ、操縦者の技量レベルや用途に応じて使い分けられます。
最近は、高速や乱れた気流での安定性が高いと言われる、トリム位置によってキャノピーの形状が変化するリフレックス翼タイプのキャノピーが増えています。


◎ユニット

パラモーターで使うエンジン付きの「ユニット」は、プロペラで生み出した推進力をキャノピー(翼)に伝えるだけでなく、パイロットが座るハーネスを支える“コクピット”としての役割もあります。
エンジンの排気量は、小さいものでは約60cc、大きなものだと200ccを超えるモデルもあり、必要なパワーは、体重や用途、キャノピーのサイズなどに影響されます。
フレームには、アルミ、ステンレス、チタン、カーボン、マグネシウムなど、軽くて強い最先端の素材が使われており、どのメーカーも「軽くて性能のいい機体」を目指して技術を競い合っています。
ユニットの重さは、排気量やフレーム素材によって異なりますが、おおよそ20~30kgほど。背負ってみると意外と重く感じるかもしれません。
でも、一度浮かんでしまえば、キャノピーにぶら下がった状態になるので、重さを感じることはありません。
中古で購入する場合は、信頼のおける方から、使用状況やコンディションの分かるユニットを購入するようにしましょう。


◎ユニットの電動化

近年のモーターの高性能化や、バッテリーの高容量化で、電動ユニット普及が急速に進んでいます。
アメリカ オハイオ州に拠点を置く、OpenPPG社が発売した電動パラモーターユニットは、エンジンを凌駕する性能と価格で話題を呼んでいます。
電動化によるメリットは、1フライト当たりのコストがガソリンに比べて非常に安価であったり、ピストンの往復運動がないため振動と無縁で音が静かだということもありますが、定期的なオーバーホールなどメンテナンスがほぼ不要であることや、準備や片付けがガソリンエンジンに比べてクリーンで手間が少ないことも挙げられます。
現在は重量20kg以上のバッテリーで1フライト最長80分と、エンジンユニットに比べるとフライト時間が短いことや、予備のバッテリーが高額であったり、充電時間が数時間かかるなど、課題が多いのも事実ですが、今後普及が進めば解決できる問題も多いため、長時間飛行を必要としないサンデーフライヤーを中心に、徐々に電動ユニットに置き換えられていくものと考えています。

ユニットのサイズは1m以上ありますが、多くは2~6分割できるようになっており、畳めばハッチバックのトランクに積めるほどコンパクトになります。


◎その他 必要な装備
ヘルメット

フライト中は背負ったエンジンの騒音があるため、防音用のイヤーマフのついた専用のフライトヘルメットを着用します。

ヘルメットにはマイクとスピーカーが内蔵されており、地上やフライト中の仲間と交信ができます。

無線機

ヘルメットに接続する無線機で、上空用チャンネルが使用できるデジタル簡易無線機が必要です。(例:STANDARD製 VXD1S、ICOM製 IC-DPR4等)

1Wの出力があり、条件が良ければ10㎞以上の交信が可能です。

上空用のチャンネルは令和5年に増波されて15ch用意されていますが、今はまだ多くのユーザーが増波前の5chの機種を使っているのが現状です。

アルチバリオ

山飛びのパラグライダーでは必須の、気圧センサーを利用した上昇&下降率のわかる高度計です。

サーマル(上昇気流)を必要としないパラモーターでは、必ずしも必要な装備ではありませんが、GPS内蔵の最新バリオなら、サーマルの場所を教えてくれるアシスタント機能や、風向きや風速をフライト軌跡から計算して表示してくれるモデルもあるので、1台持っておくと便利でしょう。

緊パラ

緊急パラシュート、略して緊パラ。レスキューとも呼ばれますが、海外ではリザーブパラシュートと言います。

キャノピーが潰れたり、ラインの絡まりなどで正常な飛行が出来なくなった場合に、グリップを握って投げることで安全な速度で地上に降下できます。

ある程度の高度(概ね100m~)がないと開傘できませんが、空での命綱でもあるので必ず取り付けましょう。

重さが気にならない軽量パラシュートや、降下しながら進路をコントロールできるロガロ型パラシュートも販売されています。

浮力体

パラモーターのエリアは水辺が多いため、水の事故が多くなっています。

もし落水した場合、重いユニットは水に沈もうとするので、水中に引きずり込まれる恐れがあります。

水辺をフライトする時は、救命具として自動膨張式の浮力体(フロート)を付けて、万一の際に備えましょう。

その他

無線機の電波が届かない場所に不時着した場合、スマートフォンが圏内であれば連絡ができますので、クロスカントリーフライトの場合は、無線機と一緒にスマートフォンを持って飛びましょう。

靴は足首を守るために、トレッキングシューズのようなハイカットで足首まで保護できるものがお勧めです。

衣類は動きやすいものであればなんでも構いませんが、高高度をフライトする際は、1000m上昇するごとに気温が6~7度下がることを考えて選びましょう。

地上では薄着で過ごしやすい気温だったとしても、上空では凍える寒さの場合もあります。

また安全装備として、ハードランディングした際のクッションになる、後付けエアバッグなどもあります。

フライト技術の習得

空へのパスポート『技量認定証』

パラモーターやパラグライダーは、自分の足で離着陸する「フットランチ式」のスカイスポーツ。
そのため、航空機としての扱いにはならず、クルマのような公的な免許制度は存在しません。
しかし、安全に空を楽しむためには、それに代わる“技量の証明”が必要です。
日本パラモーター協会(JPMA)では、操縦者のレベルに応じて「Class-Ⅰ」「Class-Ⅱ」「Class-Ⅲ」の3段階の技量認定証を発行しています。
所属クラブ以外のフライトエリアを飛ぶ場合や、長距離のクロスカントリーフライトをする場合には、「Class-Ⅱ」以上の認定証の所持が求められます。
また、JPMAの正会員になることで、団体スポーツ保険にも自動的に加入するので、活動中の怪我など万が一の際にも安心です。
YouTubeにはレッスン動画がたくさんありますが、スカイスポーツを独学で始めるのは非常に危険です。
安全に、末永く空を楽しむためにも、スクールや指導員のもとでしっかりと訓練を受け、確かなスキルを身につけてからフライトを始めましょう!
クラブはスクールと違って、決まった講習や指導プログラムはありませんが、先輩たちの巧みなフライトを見ながら、一人前のパイロットになるまで思う存分練習ができるメリットもありますよ👍

JPMA認定の指導員による技量認定検定会は各地で不定期に開催されており、実技検定のほか学科検定もあります。
三重パラモーター倶楽部では、JPMAの技量認定証取得まで、先輩達が練習をサポートします。

練習の第一歩はグラハンから!

「グラハン」は、“グラウンドハンドリング”の略。
地上でキャノピー(翼)を立ち上げたり、操作したりする練習のことです。
飛ぶ練習というと、つい「空に舞い上がる」ことを想像しがちですが、実はこのグラハンこそが、上達への近道。
まずは地上でキャノピーを思い通りにコントロールできるようになることが、とても大切です。
気持ちは「早く飛びたい!」と空に向かうかもしれませんが、空は逃げません。
焦らず、ひとつずつステップを踏んで、安全にフライトできる技量を身につけていきましょう。

グラウンドハンドリングの上達が、安全なフライトへとつながります。

エリアを統括するクラブの役割

クラブの役割は、ランディング場の整備(除草や清掃)やメンバーへの安全啓発にとどまらず、地域住民や公的機関との連絡窓口としても機能しています。
エリアには、地域との取り決めに基づくローカルルールが設定されていることがほとんどです。
たとえ公共の場所であったとしても、これらのルールを無視してフライトを行うことは許されません。
ルールを守らずにフライトを行えば、地域住民からのクレームが地元クラブに入る可能性があり、最悪の場合、パラモーター愛好者全体の評判に影響を及ぼすことにもなりかねません。
エリアを訪れる際は、事前にエリアを管轄するクラブに問い合わせし、必ずローカルルールやマナーを守ってフライトを楽しんでください。

須ヶ瀬エリアのルールについて

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